Googleのデータポータルでページは1つしかないのに「サイトのインプレッション」と「URLのインプレッション」でインプレッション数が大幅に違う原因
Googleのデータポータル(または Googleアナリティクス)で検索クエリのインプレッション(表示回数)が、集計の仕方によって大きく変わるので、データの見方を確認しました。
「サイトのインプレッション」と「URLのインプレッション」でインプレッション数が大幅に違う
データポータルでこのブログのアクセス解析をやっていると、次のような現象に出会いました。
ちょっと悩んで調べたら解決したんですが、だいぶ前に同じことで悩んだような気もするのでメモしておこうと思った次第です。
「サイトのインプレッション」と「URLのインプレッション」の違いとは
検索結果に自サイトから複数のページが表示される場合、インプレッションの集計結果が異なります。
インプレッションはそれぞれ次のようになる。
- サイトのインプレッション:サイト単位で数えるので何ページあってもインプレッションは1回
- URLのインプレッション:全URLの合計なのでインプレッションは表示されたURLの数
詳しい解説は以下が非常に分かりやすい。
Googleアナリティクスの場合は
Googleアナリティクスでも閲覧するレポートによって上記の違いが発生します。
「SearchConsole」→「ランディングページ」→「ランディングページ」(ページをクリック)
- 表示回数=URLのインプレッション
「SearchConsole」→「検索クエリ」
- 表示回数=サイトのインプレッション
1ページしかないのに?
今回悩んだのは、該当のキーワードで表示されるページが1ページしか存在しない(「openssl_encrypt」のクエリではhttps://norando.net/php_openssl/しかない)のに、「サイトのインプレッション」と「URLのインプレッション」でインプレッション数が大幅に違うという点でした。サイト単位でもURL単位でも同じになりそうなのに……?
ページ内リンクが集計されていたのが原因
そこで SearchConsole にて検索キーワードでフィルタをかけ、「ページ」タブを見てみると……
……ということで、目次から飛べる見出しのリンクが1URLとしてカウントされていたことが原因でした。
↑これ。
まとめ
最近になって急にインプレッションが2.5倍くらいに爆上がりしたので、そんなに検索ニーズが増えたのか?と疑問に思って調べたのですが、たぶんいままで検索結果のスニペットに見出しへのリンクがなかったが、最近表示されるようになって、URLのインプレッションが一気に増えたということではないかと思います。
ページには特に手を加えたわけではないですが、6月にはGoogleのコアアップデートでアルゴリズムが変更になったので、その影響かしらんと思います。ランキング以外にも影響を受けるみたい。
自分が運営しているブログはあまりケレン味のあるSEO施策みたいのはやっていないのが良いのか、アップデートがあると上方修正されることが多い印象です(Twitterなどを見ると泣いている人も散見しますが)。
ともあれ、アクセス解析の際には適切なデータソースを元に分析できるように気を付けたいと思いました。