Word Camp Kansai 2016に行ってきた
WordPressカンファレンスWordCamp Kansai 2016に参加してきました!
WordCamp Kansai 2016イベント内のWordPressプラグインの開発講座に申し込んだので、2日中の1日目に参加してきました。母校の阪大の一棟を使ってのイベントでした。足を踏み入れるのは卒業以来かも。
聴きながら雑に取ったメモを雑にまとめました。
【講演】WOOCOMMERCEによるECサイト開発
ECサイト制作には、あんまり関わる機会はないですが、今後のために。
WOOCOMMERCEとは?
- WordPressでECサイトを制作するプラグイン
- ECサイト以外にアフィリエイトサイトにも向いてる
- WPテーマが作れる人ならWOOCOMMERCE用テーマも簡単に作れる
- WOOCOMMERCEの特徴:デザイン上の制限がほとんどない
ECサイトの設計
- 売上規模、ターゲット、マーケティング的な設計があったうえでECシステムの選定
- セキュリティは超重要(少なくとも月額数千円レベルのサーバーがおすすめ。ワンコインはやめとけ)
- 客が集中した時の想定…24時間働き続けることができるように
- 広告予算でもめることが多い。ECサイトは、作って公開したら勝手に売れるわけではない。広告、マーケティングの運用ありき。
ざっくり売上規模セグメント
50万以下
- 自前で構築しなくても、ASPの方がいいかな
100万以下
- 他サイトとの差別化/安定して動くサイトが必要。
- このへんの規模からECサイト作った方が良くなる。
- セキュリティアップデート/デザイン変更/コンテンツの充実/他サービス連携
1000万以下
- コンテンツがしっかりしてないとこの規模を目指すのは無理
- システム面では速度とか、運営面では配送とか、そのへんもちゃんとしてないとやばい
- ※商品単価にもよる
- ※月商50万~100万規模を超えるかが最初の分岐点
ECサイト(WOOCOMMERCEサイト)のサーバー選び
- WP高速化に適したサーバー
- WOOCOMMERCEに適したサーバー⇒キャッシュを使わなくても高速なサーバー
- スケールができるサーバー
- サポート体制(保守がけっこう要る)
その他・質疑応答
- コンテンツでECサイトを差別化していかないと今日び売れない
- プラグインはWOOTHERME公式のやつが保証ありなのでよいよ
- WOOCOMMERCEサイトの場合、ランニングコスト目安:最低月3~4万 + 広告費
- ASPよりWOOCOMMERCEとなる場面は?⇒コンテンツを強くしたい場合向いてる。ランニングを考えると売上50万以下ならASPの方が良いかも
- 他のオープンソースとの違いは?⇒WPなのでAPIが充実
【講演】大学におけるWPサイトのインハウス開発
- 大学だと広報が運営してるのはメインのみで学部ごととかで予算がついてそれぞれで運営してるパターンが多い
- 更新のノリで機能追加を求められるが、実際その機能を使うことは少ない…
- 「できなくはない」のトリアージは必要
- 機能拡張の単位は小さく継続的に
- 多言語化:プラグインより個別インストール×2を採用
⇒プラグイン対応の方が結構めんどくさい
デメリットは意外と「画像を2回アップロードする必要がある」とかぐらい
【講座】WordPress プラグイン作成のハンズオン
本日の目的!
テーマは普段から作りますが、プラグインには手を出せていなかったので勉強したかったし、目の前の案件で触る必要もあるので渡りに船。しかも無料。ありがたやありがたや…
「この記事は約○分で読めます。」というテキストを表示するプラグインを教材に、サンプルコードをコピペしながらプラグイン作成の流れを教えて頂きました。途中からライブコーディングも。
内容は、ほんの入り口ではありますが、分かりやすくて非常に良いとっかかりになったように思います。
参考になるサイト・書籍
世話人の皆様おすすめのサイト・書籍・その他、学習法。
- WordPressプラグイン開発のバイブル
- codex
- PHP The Right Way
- 有名な、あるいは信頼できる人の作ったプラグインのソースをみる
- その他compass上でフォローアップ
その他感想など
- 関数名は他とかぶらないものを!
- Contact Form 7の作者である三好さんも登場。有名人だ!いつもお世話になっております
- WordPressプラグイン開発のバイブルは世話人の皆さん一同一押し本でした。著者には前述の三好さんも。曰く「初心者向けのライトな本はたくさんあるけど、ガッツリとしたものは滅多にない」とのこと。早速ポチった
- 早くできて次のステップに進までの暇な時間…とか、質問に答えるために前で作業してくれている時間…とかの空き時間に、ふと振り返ると艦これしてる人がいて笑った
【講演】これからのCMSが向かっていく未来を考える
Really Simple CSV Importerの作者、菱川さんの講演。分からないことをフォーラムで検索すると菱川さんの回答に頻繁に遭遇して勝手にお世話になってる。
- W3Techsの調査では全サイトの1/4、CMSの半分以上がWP。2位は4.5%。大きな差でぶっちぎり
- CMS市場のマーケットリーダー:sitecore(sitecore)/Adobe(AdobeMarketingCloud)(導入費用は数千万~2億…!)
WP以外にもリーダーとされるCMSはある。 - Github人気CMSランキング1位はWPだが2位以下との差はそこまででもない
プログラマ的に支持されるCMSは他にもたくさん
⇒ほんとにWPしか知らなくて大丈夫?案件によって適したものを。
CMS選びのポイント
1)ターゲット
※CMSが誰に向けて提供されているか?
通説は…?
- WPはデザインのカスタマイズがやり易い
- WPはSEOに強い
CMSかつては運用者と実装者の方を向いていたが、イマドキのCMSは運用者と利用者(UX)を重視して実装者は顧みられていない。UX重視の流れ。
⇒WPはこの考え方についてこれているか?
2)開発環境の変化についていけているか
3)コンテンツ管理
INTELLIGENT CONTENTSという考え方。WPはまだついていけてない。使いまわせるデータ。
その場では直ちに理解することができなかったが、後でググった感じではこの記事とかが分かりやすかった。
【講演】ファーストサーバが考える企業とコミュニティの関わり ~無料テーマのテンプレートキングも公式テーマに挑戦~
常時SSL化:WordCampスポンサーは80%。今後どんどん必要になってくる。
コミュニティの文化
企業としてはコミュニティへの関わりは宣伝効果は測れないが直接的ではない。
むしろ…
- ユーザーとのつながり(サービス改善へのヒントなど)
- 自社ユーザー以外の様々な環境や利用状況のWPユーザーとのコミュニケーション(情報共有・サービスのヒント・etc)
- 広告宣伝以外のメリット
- オープンにすることでサービスの広がりができる
その他
- WAFをOFFると脆弱になるでよ
- テンプレートキングの配布テーマでフッタ表記からリンク送らせたらペナった
好きなもの同士で研究し合い創り上げていく「コミュニティ」なる文化圏にいままであまり触れてこなかったので、不思議というか、新鮮な感覚です。ちょっとした異文化感。企業という立場からの関わり方も面白く受け取れるました。
現状、WordPressに関しては完全なフリーライドでただただ恩恵に預かっているだけなので、何らかの貢献ができるようになれたらなーと感じるます。
久々の母校
懐かしくもあり、こぎれいになってた箇所もあり。
宙の裏、イ号館前。ずっと工事してたとこが出来上がってる。
バス停のとこ。屋根とかイスとかあったっけ?
…!?