さくらのレンタルサーバーにTeraTermでWindowsからSSH接続する
暗号化された通信で安全に、かつコマンドで便利にサーバー上の操作を行うため、SSHを使ってさくらのレンタルサーバーに接続する手順をまとめました。SSHクライアントにTeraTermを使用してWindowsからサーバーにログインします。
事前準備:必要な情報の確認
基本的には仮登録時のお知らせメールに全部書いてあります。パスワード以外はコントロールパネルでも確認できます。
- 初期ドメイン(仮登録メールの「FTPサーバ名」も同じ)
- アカウント名
- サーバパスワード(登録時に自分で決める会員メニューのパスワードとは別で、メールで送られてくるやつ)
▼新コントロールパネルでアカウント名を確認するには、右上の初期ドメインが書かれた部分をクリックするとアカウント情報が展開される。
▼旧コントロールパネルではこちら
上記を確認の上、さくらのサポート情報に書いてある通りにやります。
SSH について – さくらのサポート情報なお、以前記事に書いたエックスサーバーの場合はサーバー側でSSH接続を有効化する設定が必要でしたが、さくらでは必要ありません。
TeraTermのダウンロード&インストール
以下からダウンロードしてPCにインストールします。インストール設定は、自分の場合はデフォルトのままでやっています。
Tera Term (テラターム) プロジェクト日本語トップページ – OSDNTeraTermの設定
「TeraTerm:新しい接続」画面の入力
立ち上げたらいきなり「新しい接続」」のダイアログが出てきます。出てこない場合は「ファイル」→「新しい接続」と進みます。
- ホスト(T):には初期ドメインを入力
- TCPポート#(P):22を入力(デフォルト)
- サービス:SSHにチェック
- SSHバージョン(V):SSH2を選択
ちなみに「Known hostsリストにサーバ”example.sakura.ne.jp”のエントリはありません。悪意を持ったホストが、接続しようとしているサーバーのふりをしている可能性もありますので、十分注意してください!」というセキュリティ警告が出る場合がありますが、「今まで接続したことないサーバーだけど合ってる?大丈夫?」みたいなノリなので「このホストをKnown hostsリストに登録する」にチェックを入れて「続行」としておけば大丈夫です。
「SSH認証」画面の入力
- ユーザ名(N):アカウント名を入力(アカウント名は)
- パスフレーズ:サーバパスワードを入力(サービス申込み完了時に送信される仮登録完了のお知らせメールに記載)
- 「プレインパスワードを使う」にチェック
【3】ログインのためのマクロを作成
毎回諸々を入力するのは手間なので、以下の記事を参考にマクロを作成します。
Tera Termマクロ – パスワード認証のSSH自動ログイン – Linux入門 – Webkaruusername = 'example'
hostname = 'example.sakura.ne.jp'
passwdfile = 'passwd.dat'
portnum = '22'
getpassword passwdfile username userpasswd
msg = hostname
strconcat msg ':portnum /ssh /auth=password /user='
strconcat msg username
strconcat msg ' /passwd='
strconcat msg userpasswd
strconcat msg inputstr
connect msg
「username = ‘example’」と「hostname = ‘example.sakura.ne.jp’」の部分は、それぞれ自分のアカウント名と初期ドメインに書き換えてください。上記をttlファイルとして保存します。
初回にパスワードをきかれるのでサーバパスワードを入力します。その際にパスワードを暗号化したファイルが保存され、2回目以降はそれを使ってログインするのでパスワードの入力が不要になります。
また、ttlファイル実行時に使用するプログラムをきかれるので、TeraTermを選択します。その際にttlファイルを常にTeraTermで開く設定にしておくとよいでしょう。
以上で、さくらサーバーにTeraTermを使ってWindowsからSSH接続することができたはずです。SSH接続してから行う作業もいろいろとあると思いますが、それはまた別途まとめたいと思います。
なおログイン時点では/home/アカウント名のディレクトリに居ます。WEBサイトの公開は/home/アカウント名/wwwディレクトリ以下でやります。wwwディレクトリは初期ドメインに割り当てられており(変更不可)、独自ドメイン用のディレクトリは自分で作ってドメインと紐づける必要があります。手順については下記記事を参照ください。
【詳細設定】マルチドメインを利用 – さくらのサポート情報