今月のブックマーク・読んだ本・反省など 2018/02

2月の僕です。書きかけのものを整理せずに放置していたら3月も3割以上が過ぎてからの更新となってしまいました。

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    読書メモ

    帰化動物のはなし(中村 一恵)

    カメなどと暮らしていると、外来生物などの問題には関心を持たざるを得ないので、図書館で気になってちょっと読んでみた。

    ちょっと古いんですが、各種帰化生物を紹介する読み物。

    • 帰化動物

      • 人類によって直接的、間接的に動かされた結果生まれる概念。自然拡散は含まない。
      • 飼育管理されている→外来生物/野外で自然繁殖して定着→帰化 ※筆者による定義
      • 帰化生物の例…ドバト/ヌートリアやマスクラット/小笠原のヤギ/カイウサギ
      • 史前帰化種…モンシロチョウやスズメも、弥生時代になって農耕が始まることで大陸から飛来して帰化したと考えられる
    • ゴキブリ

      • 日本に住むゴキブリは約60種。
      • ほとんどが野外の朽木や落ち葉に住み、家屋内にでるのは13種。
      • そのうち土着種はヤマトゴキブリとキョウトゴキブリの2種のみ。クロゴキブリやチャバネは外来種。
      • 船などで広がった。こいつらの拡散は防ぎようがないのでは。
      • 交尾中の写真に「クロゴキブリの交尾(わが家で筆者撮影)」って説明文があったけどそれは掃除しろと思った
      • 引き出しを開けたら卵鞘が見つかるエピソードをあるあると紹介…。時代なのか、住環境なのか…?
    • アオマツムシ

      • 街路樹などに使われる樹木に住むため卵などが人間の手で緑化などに伴って市街地に拡散した。
      • 環境保全のための緑化だが、在来の「鳴く虫」は減り、外来種が広まった。
    • ニホンヤモリも、江戸時代以前に中国から密航してきた?
    • ウシガエル

      • 初めて輸入されたとき、ニューオリンズから冷凍して冬眠状態にして発送された。
      • 食用だが、養殖してアメリカに冷凍肉を逆輸出して外貨を稼ぐ「ドルを呼ぶ輸出水産物のホープ」で農家の副業としてブームになった。
      • ちょっと味に興味はあるけど、ビジュアルにちょっとビビる。鶏肉が大丈夫で蛙肉がクるのはなぜだろう。(調理後の写真は結構うまそう)
    • アメリカザリガニ

      • 食用ガエルの餌として輸入されたアメリカザリガニは、はじめは20匹足らずだった。
      • 科学的汚染に極めて弱いため、出版当時には2000年までに日本から絶滅するのでは、という説もあった。→2018年現在、ぜんぜんそんなことなさそう。未だに対策に苦慮している。
    • ブラックバス

      • 釣りの醍醐味と味の良さ(!)に魅せられた実業家によって輸入された。
      • 当時は北米固有の貴重種とされていて国外への持ち出しが厳しかった。学術研究用というたてつけで輸入された。
      • 在来種を食い荒らす恐れがあったため、芦ノ湖に放流された。東京帝国大学の淡水魚実験場があり、かつ他の水系と隔絶されているため。
      • 違法な持ち出しと、キャッチアンドリリースの精神によって全国に拡散した。
      • 美味いらしい。探したけど売ってない。きれいな水でとれたものなら食ってみたい。
    • ハクビシン…毛皮目的で台湾タヌキなどと称してタヌキの代用品て輸入養殖されたものが、あまり高く売れず商品化されないなどの理由で捨てられたものが拡散したのではないかというのが作者の説。
    • 特殊化→特定の環境や生活様式に適応⇄一般化
    • ティラピア

      • 別名カワスズメ…スズメダイに似ていることから
      • タイに似て美味しく、チカダイやシンダイ、ユダイの名前でスーパー等で売られる事がある。
      • 稚魚を口の中で育てる口内保育を行う。
      • 沖縄や小笠原では帰化している。TOKIOが食べてた気がする。
      • 温泉を利用した養殖もなされる。
      • 工場排水を利用して飼育し、排水の綺麗さのアピールに使われることもある。汚濁につよい。
    • アカミミガメ

      • 定着できるかどうかの正念場はペット由来の補充が失われた時。
      • 規制がかかったので、今後どうなっていくか。
    • アライグマ

      • 日本ではタヌキに似ていると言われるが、英語ではタヌキがラクーン(アライグマの意)ライクドッグで逆。種としてはアライグマ科でタヌキとは別物。
      • 大きくなると気性が荒くなり、ペットとして手に負えなくなる(ので放たれて帰化した)。
      • 手先も器用で管理が甘いと簡単に脱走する。
      • タヌキ(岩の割れ目や木の根元の穴)やハクビシン(樹のうろ)と巣穴に選ぶ環境が競合する。勢力として負けているので、やむなく人家の屋根裏などを巣にすることもある。この間テレビで駆除やってた気がする。
    • タイワンリス

      • 鎌倉では観光客に人気。近年では増えすぎて問題に。
      • 本来は亜熱帯産で年2〜3回の蕃殖をするが、日本の環境下では年1回程度
    • アヒル

      • マガモを卵用と肉用に品種改良したもの。
      • マガモが年一回に対して、卵用品種のアヒルは毎日卵を産む。
      • 肉用の品種ではマガモのオスが1.2kgに対して4キロ強と大型化。でかいので空は飛べない。
      • ナキアヒル=アイガモ。…マガモからアヒルに向けて家禽化される途中段階→間鴨/アヒルとマガモを掛け合わせたもの→合鴨
      • マガモとアヒルの中間種なので、アヒルに近いものからマガモに近いものまで様々。マガモに近い方が野生化しやすい。
      • 野生のマガモとして報告されたものが実は野生化したアヒル(アイガモ)だったというパターンもよくある
      • マガモとカルガモは交雑する。交雑種はマルガモと俗称される。ナキアヒル系のマガモが主に交雑していると考えられる。雑種と純系の交雑では純系との見分けがむずかしく、数字で把握されている以上に存在する。
    • 人間の影響

      • 極相林では種のバランスがたもたれ、帰化生物が入り込む余地がない。帰化生物のほとんどは人間が本来の自然を破壊し、大きく変えてしまった環境に定着し、人家や人里を離れない。ヤモリ、ゴキブリ、アオマツムシ、ウシガエルやアカミミガメ、アメリカザリガニなど。
      • 人間によってモアをはじめ、様々な種が絶滅し、人類によってもたらされた外来生物に置き換えられてきた。→いまだにウナギとか滅ぼそうとしてるよね。

    プレゼンの極意はマンガに学べ(三田紀房)

    図書館にあったやつ。提案書とかを作るときの役に立つかなと思って。

    • 作者は自分でプレゼンしたことはないけど、マンガのグッズの商品かとか、いろんな企画のプレゼンを受けてもつまらないのが多いのでこれを、書いた。
    • プレゼンのノウハウと、企画のノウハウと、漫画のノウハウが混然一体という感じ。
    • 自著のいい宣伝になっとる。ドラゴン桜を読みたくさせられる。
    • 企画立案

      • 競合の回避…世の中の空席→連載する雑誌の空席を探す
      • 正論に対して逆張りし常識に反旗をひるがえす暴論には、言いたいけど言えない意見を代弁するカタルシスがある。
      • 流行に乗ろうとした時点でもうもうおそい。むしろ流行の揺り戻しが来た後のニーズを考える
      • 面白そうだと思わせる大きなゴールを設定する。ドラゴン桜の例)偏差値を10上げる(小さくぼんやりした目標)→東大合格
      • まずは風呂敷を広げて同意を取り付け、周囲を巻き込む。その上で実現手段についてみんなで知恵を絞る。
      • アイデアは天から降ってこない。そのジャンルの王道に何かを掛け合わせて新しいものを生み出す。
      • 最後の一コマから逆算してストーリーを考える。ラストにつながる因果関係を繋げて物語にする。企画書も1ページ目から考えていっても面白くならない。
    • 意表をつく

      • 謎という名のフックを掛けて、続きを見たいと思わせる。面白い!の前に面白そう!と思わせなければ見てもらえない。
      • ゴールとともに、なぜそのトピックになったのかという道筋を示す
      • もったいぶったプロローグは不要。野球マンガなら試合になるべく早く突入する。人気マンガの第1話を分析すると、ゴールを目指す道筋をコンパクトに説明しつつ試合に突入しているはず
      • 全体の流れの緩急と一話一話の中での緩急・意表をつく仕掛け
      • リアリティ:意表をつく仕掛け=7:3くらい。リアリティの部分の作り込みがしっかりするほど驚きも大きくなる
      • ミナミの帝王の面白さの法則…毎回決めゼリフがある/顔がでかい(クローズアップ)/多彩な比喩表現/ダサい表現も突き抜けると個性になる
      • 見せ場は3倍オーバーに書く…150キロの豪速球なら450キロくらいのつもりで描く、決めゼリフのコマや吹き出しを大きくする
      • リアリティを追求する場面と3倍オーバーに描く場面をはっきりさせてメリハリをつける
      • 重要なポイントをはっきり示す。コマを大きくする、絵のタッチをそこだけ劇画に変える、フォントを変えるなど
    • 理解促進

      • ベタな手法は読みやすい。
      • リズムを作るために足し算ではなく引き算で考えて情報を削り、本当に見せたい部分との濃淡をつける。情報量が多すぎると読む気がなくなる
      • ユーザーの意見(アンケート)をしっかり分析する。ターゲットに合わせる(ドラゴン桜では単行本化するときに受験生の親世代を意識してカバーをデザイン)。
      • 資料を取っておきたいと思わせるパッケージング
    • 発表本番

      • 企画を一言で説明する…セリフ化する:「教えてやる!東大は簡単だ!」このセリフを繰り返し使う
      • 必勝パターンのフォーマットを見つけて使い回す
      • 競合を貶めず、魅力的に描いたうえでそれを倒すプランをみせる
      • すべてのデータを資料に書き込む必要はない。100を考えて10を出す。
      • どうせ大手に負けると思っている中小の意識はプレゼンからわかる。勝つつもりでつくる。
    • 心構え的なもの

      • 時間を掛けただけいいものになる訳ではない
      • 楽しんでつくる
      • 無人島に一つだけ持って行くなら自分のマンガを挙げられる作家でありたい」
      • 自分でも自分の提案を選ぶと思うような提案資料

    漂流教室(楳図かずお)

    マンガのアプリで見つけてなんとなく読み始めたらグイグイ来て最後まで読まされてしまった。

    • むかしドラマ化されたのを見て印象に残っていた。まさか楳図かずお原作だったとは。
    • シリアスなのかギャグなのか分からない描写がなんかすごい。
    • 設定については良く分かんないところもある(怪虫とか)けど、そこを無視して続きを読まされてしまう引きの強さ。SF感はあるけどあくまでホラー。
    • キャラクターが全然合理的でもなく文脈もわからない、ストーリー的にはご都合主義的な行動を見せても、いや極限状態だと人間こんなんなっちゃうかもな…っていう謎の説得力がある。
    • でも時代補正みたいなのはちょっとあるかも。古典としての価値みたいな。
    • 小学生くらいだったら怖くて全部読めないかもしれない。

    目標振り返り

    年始の目標の進捗を公にすることでモチベーションの類をガッツする感じのアレです。

    2月は全体にちょっと弛んでいました。

    技術

    脱jQuery・新しいjsフレームワークの学習

    • 生jsで書くというのをチョコチョコと勉強中。記法でみるとjQueryのラクさを感じた。
    • 数行程度の処理のためにわざわざライブラリを読み込むというのもイマイチだと思うので、そういうのは生jsで対処できるようにしておきたい。

    使える言語を増やす

    • とりあえずドットインストールでRubyを物色中。でもやってると、この処理ってPHPだとどうだっけ、ってなって半分PHPの勉強みたくなってる。

    開発環境の効率化

    仕事

    制作事例などのアウトプット

    • 未着手。

    自サイトの改修

    • 未着手。ブログの更新のみ。

    仕事の幅を広げる

    • 未着手。

    仕事と休みのメリハリ

    • 夜は勉強に充てようと思っているんですが、ついつい仕事っぽいことに使ってしまっていてよくなかった。

    仕事

    人類とのコミュニケーション

    読書

    • ちょっと減った。技術系の本の積読がぜんぜん崩せてない…。

    健康

    • 2月は軽い風邪をひいてしまった。
    • 運動も怠け気味。

    来月

    • もう3月も3分の1が過ぎてしまった時点でなんですが…。
    • ちょっと余裕ができそうなので、アウトプット方面を頑張りたい。
    • 書きかけのブログ記事もけっこう溜まってしまっているので、死蔵せず放出。
    • 暖かくなってきたので子供と外に繰り出す。

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    野良人 代表
    新免祥太
    1988年岡山生まれ。外食企業のWEB・EC担当を経験したのち、2013年12月より「野良人(のらんど)」の屋号で独立しWEBデザイン・プログラミングなどWEBサイト制作の工程全般を請け負っています。お気軽にご相談ください。
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