ノラWEB屋 野良人(のらんど)- 個人営業のWEB屋さん

有効期限が切れて失効したドメインを再取得してサイトを復活させるまでの道のり

2019年2月10日

ドメイン契約期限が切れていたため、再取得に取り組んだ事例です。期限切れドメイン対応は初めての経験だったので、経緯や対応方法をまとめておこうと思います。

最近はこういったイレギュラーなトラブル対応を相談頂く機会が増えて、まさに野良のWEB屋って感じでてきました。

    概要

    • サイトリニューアルのご依頼を頂いたところ、ドメイン契約期限が切れていたため、再取得を行いました。
    • 元のアカウントへの復旧可能期限は過ぎていたので、ドメインが誰でも取得可能な状態になるのを待ってから再取得しました。
    • ドメインの再取得にはお名前.comのドメインバックオーダー(事前予約)というサービスを利用し、申込者が複数いたためドメインオークションを経て取得しました。
    • ドメインオークション落札後は海外のドメイン管理会社(NetworkSolutions)での管理になりました。

    以下、それぞれ実施した対応の詳細を紹介しますので、現状困っている方の参考になればと思います。

    ドメインの有効期限が切れているかどうか確認する

    まずはドメインの正確な状況確認から。有効期限を含めたドメインのステータスを確認するにはwhois情報にアクセスして確認します。以下のようなwhois情報検索サービスが便利です。

    WHOIS検索 | ドメインの所有者情報を簡単検索 | すぐに使える便利なWEBツール | Tech-Unlimited

    以下は実際にご相談頂いたドメインのwhois情報の一部です。

    ドメインのwhois情報

    ドメインの有効期限は「Registrar Expiry Date」とか「Expiration Date」といった表記で示されます。また、「Domain status」の表示をみると、現在の状態を確認することができます。ステータスの意味については以下が分かりやすくて良いです。

    Whois情報で表示されるステータス

    たとえば.comや.netドメインの場合、有効期限が切れていてもDomain statusが「redemptionPeriod」であれば、更新猶予期間となっており、手続きを行うことでドメインを取り戻すことができます(更新猶予期間はドメインによって異なり、ドメイン管理会社によってそれぞれ手続きが定まっているので、各社の案内をご確認下さい)。今回の案件ではもともとお名前.comで管理されていたので、以下のページ等を参照しました。

    今回の案件では、ご相談頂いた時点で「Domain status: pendingDelete」となっており、既に更新猶予期間が過ぎて復旧不可能な状態となっていたのでした…

    ※お名前.comのヘルプを確認すると「更新猶予期間」を過ぎた後にもドメインによっては「復旧猶予期間」が設けられており、その期間内であれば費用を払うことで復旧が可能です。しかし.comや.netのドメインでは復旧猶予期間が設けられておらず、復旧不可能な状態でした。このへんは、ドメイン管理会社によって対応が違うようなので、各社のヘルプをご参照ください。猶予期間の仕組みに関しては下記記事参照。

    削除済ドメイン名のための「請戻猶予期間」 – JPNIC

    再取得するしかない!事前予約(バックオーダー)を利用

    猶予期間を過ぎたドメインは、一定期間後に削除されて誰でも取得可能な状態になります。それを待って再取得するしかなさそうです。

    お名前.comでは「ドメインバックオーダー(事前予約)」というサービスがあり、期限切れと同時に自動取得を試みるというものです。

    事前予約(バックオーダー)とは?

    既に第三者が登録しているドメインが期限を迎え、更新されなかった場合、一般登録可能となったタイミングで自動で取得を試みるサービスです。

    バックオーダーサービス :サービス概要| ドメイン取るならお名前.com

    欲しいドメインの取得率アップのために

    登録期限を迎えたドメイン名を手動で登録することも可能ですが、多くの場合、専門業者によって取得されてしまいます。事前予約(バックオーダー)を利用すると、期限を迎え一般登録可能になった瞬間に自動でドメイン名の取得を試みるため、高い取得成功率が期待できます。

    バックオーダーサービス :サービス概要| ドメイン取るならお名前.com

    1万円くらいするので安くはないですが、今回はやむを得ずこちらに登録して、期限切れを待つことにしました。ほかに同じドメインにバックオーダーを申し込んだ競合がいなければ無事取得(を試みる)、申込者が複数いた場合は、ドメインオークションにて競り落とすことになります。果たして…!

    ※なお、今案件の依頼を受けた時点で、元々保有していたこのドメインが印刷物にいっぱい刷られてあった都合上、諦めて別のドメインを使うという選択肢はなかった。

    そしてドメインオークションへ…

    ドメインオークション入札画面

    そうすんなりとは行かせてもらえず、競合が現れました。他にもバックオーダーを申し込んだ人がいたようです。ここからはオークションへと移行して競りになりました。

    終了時間が朝5時とかなので、時間ギリギリで競り合いになった場合に相談しながら入札するといった対応ができません。事前にクライアントと予算を相談の上、自動入札を設定して祈ります。予算設定にあたっては、中古ドメインを販売しているサイトの価格設定などを参考にしました。

    ドメイン再取得成功!

    競合はオークションに入札してこなかったので、無事ドメインの取り直しに成功しました。はじめてのオークションだったので不安でしたが、なんとかなって良かったです。

    相手は分からないので、想像するしかありません。だいたいSEO効果狙いのアフィリエイターとか、中古ドメイン業者とか、のあたりではないかと思うのですが。結構長年運用しておられたドメインなので、そのへんの評価でツバを付けられたのかなという印象です。

    お名前.com請求管理画面

    ちなみに、お名前.comの管理画面上ではバックオーダーの注文がいったんキャンセルされ、あとからオークションの落札費用分の請求が追加されます。バックオーダーのキャンセルからオークション分の請求情報が追加されるまで若干のタイムラグが発生するようで、一時的にバックオーダーの請求キャンセルのみ表示されている期間があって、ちゃんとオークション成功したのかめっちゃ不安でした(思わず問い合わせた)。

    オークション落札後もいろいろややこしい

    これでようやくドメインが使用可能になる…かと言うと、そうでもありません。ヘルプを見るとかなり時間がかかる旨が書いてあります。

    ・取得後の管理:お渡しできるのは取得成功後1週間~3ヶ月程度となります。また、お名前.comではないドメイン管理会社で管理となる可能性がございます。 取得成功後まで管理先は分かりません。海外のドメイン管理会社(英語サービス)となる場合もあります。以降の更新料金も管理先となる会社により異なります。ドメイン管理会社でのアカウント情報は完了時に会員メールアドレス宛にメールでご案内となります。

    お名前.comヘルプセンター

    利用可能になるまで1週間~3ヶ月程度というのはかなり幅がありすぎて、今後の進行もだいぶ変わってきます。サポートに「目安だけでも…」と問い合わせてみたところ、今回は予定日を教えていただくことができました(ちなみに落札から4日後でした。早い分には非常にありがたい)。

    海外のドメイン管理会社に

    上記のヘルプ文言の通り、ドメインはnetworksolutionsという海外のドメイン管理会社での管理になりました…!

    Domain Names, Web Hosting and Online Marketing Services | Network Solutions

    このへんの仕組みはあまり良く分かってないのですが、バックオーダー自体も「お名前.com主体のサービスではなく、オークション機関を介して登録が行われます。」とのことで、そのへんの塩梅で海外の管理会社になる場合があるようです。

    海外のドメイン管理会社とのことで、英語サービスだしちょっとビビるんですが、サービスへの登録方法はお名前.comからの案内メールの文面にのっているので、それに沿って進めば特に問題なく完了しました。DNSの切り替えも、大手さんだったのでググると日本語情報もいくつか出てきて参照しながらできたので助かりました。

    サービス切替え ネームサーバー情報の確認/変更 – NSI(Network Solutions) 管理のドメイン名|Zenlogicサポートサイト[ファーストサーバ]

    ドメインの契約やDNSの切り替えをやった経験があればやってることは一緒だし、そもそもそんな難しいことが書いてあるわけではないので、分からない単語さえググれば最低限の操作は何とかなります。とはいえ日本語情報があると安心できたので、今回やった操作のメモとかもまた別記事でまとめて公開しておこうと思います。

    ドメイン切れにはご用心!可能であれば自動更新に。

    以上、有効期限の切れて失効したドメインを再取得してサイトを復活させるまでの道のりを紹介しました。

    再取得の実費の他、調べたり手続きしたり、結構な手間もかかります。やらないに越したことはないので、ドメイン等の契約はできれば自動更新を設定しておくと安心ですね。

    とはいえ、すでにドメインの契約切れが発生してしまって、再取得したいが自分ではわからない…という場合はご相談頂ければ、今回の経験をもとにお手伝いできるかと思いますので、お気軽にご連絡ください。

    また今回は、事前にドメインが切れた状態にあるということが分かった状態でご依頼を頂きましたが、時々「サイトが見れないんだけど…」とか「メールが送受信できなくって…」というご相談を頂くことがあります。原因はサーバーの障害など様々ですが、可能性の一つとしてドメインの有効期限も確認してみると良いかもしれません。ごくまれに、ご自身での更新忘れが原因の場合があります。

    そういった契約まわりも含めて保守をさせて頂いている案件もあるので、WEBサイトの保守管理についても不安な点があればご相談ください。

    お問い合わせ │ ノラWEB屋 野良人(のらんど)
    このエントリーをはてなブックマークに追加