エックスサーバーにTeraTermでWindowsからSSH接続する
SSHは通信を暗号化し、サーバーに安全に接続するための通信プロトコルです。ここではSSH接続のためのクライアントにTeraTermを使用して、いわゆる黒い画面からエックスサーバーにSSH接続する手順をまとめました。セキュリティ上の必要性の他、コマンドラインツールを使って便利な保守・開発環境をつくる第一歩です。
エックスサーバー側の準備
エックスサーバー公式のマニュアルに書いてある通りにやります。
SSH設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】【1】SSH接続の有効化
SSH接続を許可する設定を行います。以下に沿って管理画面でポチポチするだけです。
SSH設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】>SSH接続の有効化・無効化【2】公開鍵認証用鍵ペアの生成
エックスサーバーではSSHによる暗号化通信に「公開鍵認証」という方式を使います。アクセスするときに鍵となるファイルが必要になるので、それを作成します。こちらもポチポチと設定するだけです。設定した「パスフレーズ」は忘れないようメモしておきます。
SSH設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】>公開鍵認証用鍵ペアの生成、公開鍵の登録 > サーバー上で公開鍵認証用鍵ペアの生成を行う場合TeraTermのインストールと設定
SSH接続を行うクライアントを準備します。ここでは、エックスサーバーの公式マニュアルでも案内されている「TeraTerm」を使用した方法を紹介します。
SSHソフトの設定(Tera Term) | レンタルサーバー【エックスサーバー】【1】ダウンロード&インストール
以下からダウンロードしてPCにインストールします。インストール設定は、自分の場合はデフォルトのままでやっています。
Tera Term (テラターム) プロジェクト日本語トップページ – OSDN【2】TeraTermの設定
エックスサーバーのマニュアルでは、TeraTermのキャプチャが英語表記になっているので、日本語表記のもので案内します。まー英語でも見たまんまなのですが。
「TeraTerm:新しい接続」画面の入力
立ち上げたらいきなり「新しい接続」」のダイアログが出てきます。出てこない場合は「ファイル」→「新しい接続」と進みます。
- ホスト(T):には初期ドメインを入力(初期ドメインは以下画像の場所で確認できます)
- TCPポート#(P):10022を入力
- サービス:SSHにチェック
- SSHバージョン(V):SSH2を選択
▼初期ドメインは、サーバー管理画面トップ(上段左)またはサイドバー(上段右)の「ドメイン設定」メニューから確認できる
「SSH認証」画面の入力
- ユーザ名(N):サーバーIDを入力(サーバーIDは以下画像の場所で確認できます)
- パスフレーズ:公開鍵認証用鍵ペアの生成画面で入力したパスフレーズを入力
- 「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」にチェック
- 秘密鍵(K):公開鍵認証用鍵ペアの生成画面で保存したファイルを指定します。(ファイルが表示されない場合は画像のように「すべてのファイル」に変更する)
▼サーバーIDはサーバー管理画面トップ(上)またはインフォパネルの「ご契約一覧」(下)から確認できる
▼秘密鍵ファイルが表示されない場合は以下の箇所を「すべてのファイル」に変更する
以上で、エックスサーバーにTeraTermを使ってWindowsからSSH接続することができたはずです。SSH接続してから行う作業もいろいろとあると思いますが、それはまた別途まとめたいと思います。